第八十八番札所 大窪寺
第八十七番札所「長尾寺」から第八十八番札所「大窪寺」へ、約15km徒歩約5時間30分、自動車約40分。)
阿讃山脈の山懐に抱かれて建つ結願の寺「大窪寺」。
歩き遍路は西側の仁王門から入るが、車は駐車場から土産物店や食堂など並ぶ門前町を歩いて、南側の二天門から境内に入ります。
石段の上り口には「八十八番結願所」と刻まれた石柱が立ち、八十八ヶ所巡りを締めくくる「結願の大窪寺」に到着。
四国巡礼の結願の寺「大窪寺」
八十八ヶ所結願の霊場「大窪寺」。
徳島県の県境に近い矢筈山(788m)の麓にあり、参拝客には感慨深いものがあります。
二天門をくぐると正面に本堂がある。
寺の歴史は古く、養老元年(717)に行基によって創建されたのがはじまりです。
9世紀の初め、唐から帰国した弘法大師が奥の院の岩窟で秘法を行った際に大きな窪のそばに堂宇を建て、等身大の薬師如来を刻んで本尊としたと伝えられています。
結願の寺らしい雰囲気の境内
中世には100以上の堂宇が建ち隆盛をみせたというが、天正年間(1573~1592)天正の兵火に遭ってほとんどが焼失。
再建されたのは江戸時代に入ってから、高松藩主・松平氏が寺領を寄進し堂宇を再建した。
しかし、明治33年(1900)にまたも火災に見舞われ、山門以外の伽藍を焼失。
現在の建物はほとんどがその後の再建であります。
とはいえ、山深い緑に抱かれて落ち着いた佇まいを見せる境内は、結願の寺にふさわしい雰囲気に満ちています。
本堂と大師堂、金剛杖などを奉納
本尊の薬師如来は度重なる火災からまぬがれ、秘仏として本堂に安置されています。
本堂には弘法大師が納めたと伝わる錫杖もありますが拝観はできません。
本堂を参拝したら大師堂へ。
昭和59年に建てられたもので、地下には四国八十八ヶ所のそれぞれの寺院と同じ仏さまが祀られています。
八十八ヶ所のお砂ふみも体験できます。(有料)
大師堂の右隣にあるガラス張りのお堂は宝杖堂、長かった巡礼の旅を終え、結願したお遍路さんたちが金剛杖を奉納するところです。
※本寺では結願証明書(賞状)を有料(2.000円)で書いてもらうことができます。
医王山 大窪寺(いおうざん おおくぼじ)
宗派:真言宗
本尊:薬師如来 開基:行基 創建:養老元年(717) 御詠歌:南無薬師諸病なかれと願いつつ詣れる人はおおくぼの寺 真言:おん ころころ せんだり まとうぎ そわか 〒769-2306 香川県さぬき市多和兼割96 アクセス:高松道志度I.Cから県道141号線、県道3号線を経由し、多和の交差点を左折して国道377号線を道なりに走ります。 TEL:0879-56-2278 拝観:境内自由 駐車場:普通車100台無料 宿坊:なし |
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四国八十八カ所地図
1番 霊山寺 | 31番 竹林寺 | 61番 香園寺
お礼参り |