第八十五番札所 八栗寺
第八十四番札所「屋島寺」から第八十五番札所「八栗寺」へ、約7km徒歩約2時間、自動車約20分、八栗ケーブル山上駅から徒歩約5分。)
五剣山(標高366m)の岸壁を背に中腹に建つ札所が八栗寺。
かつては難所のひとつに数えられていましたが、現在ではケーブルカーを利用して山上駅まで行くことができます。
山上駅の裏参道から境内に入り、朱塗りの多宝塔と大師堂の前を通って、聖天堂の鳥居をくぐると本堂と聖天堂へと向かいます。
五剣山の深い緑に抱かれて建つ「八栗寺」
境内に入ると五剣山を背景に本堂が建ちこの風景は圧巻です。いかにも深山の寺といった佇まいです。
五剣山の頂上からは、讃岐、阿波、備前など四方八国が見渡すことができたので、もともと八国寺という寺名でした。
平安時代、若き日の弘法大師がこの地へ修行に訪れた時、天から5本の剣が降ってきて、山の鎮守である蔵王尾権現からお告げがありました。
大師は5本の剣をを山に埋め、鎮護とし五剣山と名づけらました。
弘法大師は唐へ留学する前に再度この山に登りました。そのときに境内に埋めたのが8個の焼き栗。
帰国後に8株の栗の木が成長していたことから八国寺を八栗寺と名付けられました。
信仰を集める八栗の聖天さん
堂宇は戦国時代に焼失の後、文禄3年(1594)に本堂が再建され、江戸時代にこの寺も長宗我部元親による八栗攻略の兵火により全焼しました。
しかし、江戸時代に高松藩主松平頼重が現在の本堂を再興し諸堂の整備に力を尽くしました。
弘法大師作の聖観自在菩薩を本尊として安置。
本堂左手には延宝4年(1676)に建立した、観喜天を祀る聖天堂があります。
地元では「八栗の聖天さん」と呼ばれ、商売繁盛、夫婦円満の神様として信仰を集めています。
次の第八十六番札所「志度寺」までは約7kmの道程です。
五剣山 八栗寺(ごけんざん やくりじ)
宗派:真言宗大覚寺派
本尊:聖観世音菩薩 開基:弘法大師 創建:天長6年(829) 御詠歌:煩悩を胸の智火にて八栗をば修行者ならで誰か知るべき 真言:おん あろりきゃ そわか 〒761-0121 香川県高松市牟礼町牟礼3416 アクセス:志度インターチェンジから国道11号線を牟礼町へ。コトデン八栗駅前を左折して県道36号線を進み標識のあるT字路を右折しケーブル登山口駅に着きます。 TEL:087-845-9603 拝観:境内自由 駐車場:八栗ケーブル登山口駅前に400台無料 宿坊:なし |
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八栗ケーブル
八栗ケーブルの登山口駅前に大型の無料駐車場があります。
駅の向こう側には「五剣山」が聳え、八栗ケーブルは登山口駅から山上駅までの高低差は167m、距離にして660m。
ゆっくりとケーブルカーで山上駅まで約4分で到着。
八栗山上駅からは、第八十五番札所「八栗寺」の裏参道を通り境内へ入る。
●八栗ケーブルのホームページは、http://www.shikoku-cable.co.jp/yakuri/
所在地:香川県高松市牟礼町牟礼3378番地の3
TEL:087-845-2218 「運賃大人往復:930円」
四国八十八カ所地図
1番 霊山寺 | 31番 竹林寺 | 61番 香園寺
お礼参り |