第八十二番札所 根香寺
第八十一番札所「白峯寺」から第八十二番札所「根香寺」へ、約7km徒歩約2時間、自動車約25分。)
仁王門をくぐるといったん石段を下って参道を進み、さらに石段を上ると中庭を挟んだ正面に本堂があります。
本堂へは万体観音堂を通り、本尊の千手観音木像は33年に一度だけ開帳される秘仏となっています。
青峰山に住む牛鬼伝説で有名な「根香寺」
創建は弘仁年間(810~824)弘法大師が唐に渡る前に海路の安全を祈願し、五大明王を祀って花蔵院を建立した。
その後、天長9年(832)智証大師が千手院を創建、霊木に千手観音像を刻んで安置しました。
その後、花蔵院と千手院の二院を合わせ、総称してその霊木の根株が香りを放っていたことから根香寺が寺号になりました。
特徴的な伽藍配置
根香寺は五色台の青峰山中に建つ札所。
弘法大師ゆかりのある五大堂(五大明王)の木像を安置しています。
南北時代の作とされている不動明王をはじめ、鎌倉時代の作とされる降三世明王、軍茶利明王、大威徳明王、金剛夜叉明王の木造五大尊像。
本堂へはさらに石段を上ると手前に万体観音堂があります。
左右に「コ」の字型に伸びた回廊式の建物で、堂内には全国信者から奉納された約3万体の観音像が並んでいます。
本堂へは万体観音堂を経て参拝します。
伝説の牛鬼の像
根香寺は牛鬼伝説の寺として知られています。
昔、青峯山に住みついた鬼を弓の名人山田蔵人高清に退治を頼んだが、なかなか牛鬼が姿を見せなかったため、根香寺の本尊に願をかけ見事に射止めることができました。
その死骸は額に角が生え、腕と胴体の間にコウモリのような皮膜がある異形の生物でした。
たたりを恐れた高清は、牛鬼の角を切り取り根香寺に奉納したという。
その角と牛鬼の図が寺宝として保存されています。
伝説に出てくる牛鬼が鬼気迫る面持ちで仁王門近くに建っています。
次の第八十三番札所「一宮寺」までは約13kmの道程です。
青峰山 根香寺(あおみねさん ねごろじ)
宗派:天台宗
本尊:千手観世音菩薩 開基:弘法大師、智証大師 創建:弘仁年間(810~824) 御詠歌:宵の間のたえふる霜の消えぬればあとこそ鐘の勤行の声 真言:おん ばざらたらま きりく そわか 〒761-8004 香川県高松市中山町1506 アクセス:高松西インターチェンジから五色台方面へ、高松坂出有料道路料金所の手前のT字路を右折し標識に沿って県道180号線を進むと山門前につきます。 TEL:087-881-3329 拝観:境内自由 駐車場:普通車20台無料 宿坊:なし |
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四国八十八カ所地図
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