第八十一番札所 白峯寺
第八十番札所「国分寺」から第八十一番札所「白峯寺」へ、約7km徒歩約2時間15分、自動車約30分。)
香川県の霊峯である五色台は、紅峰、黄峰、青峰、黒峰、白峰の五つの峰からなる。
ここ白峯寺は標高約350mの白峰山に建つ札所です。境内には崇徳天皇の御廟所の頓証寺殿があります。
白峯山の崇徳上皇ゆかりの「白峯寺」
創建は弘仁6年(815)弘法大師が山頂に宝珠を埋め、一堂を建てたのがはじまりです。
貞観2年(860)には智証大師円珍がこの地を訪れ、白峯権現に導かれて千手観世音菩薩を刻んで本尊にしました。
独特の形式の七棟門
参道を上がると右手に時代を経た二基の十三重石塔(国重文)があり、この寺の山門は7つの瓦屋根が段々に連なる独特の形式の七棟門といいます。
享和3年(1803)の建造物で国の重要文化財に指定されています。
崇徳上皇の霊を祀る
七棟門くぐると客殿、護摩堂が並び、左へ曲がると正門に勅額門、その奥には崇徳天皇の御廟所である頓証寺殿があります。
崇徳天皇(崇徳院)の秘話を伝えると、崇徳院は皇位継承をめぐって弟の後白河天皇と対立し、これが武士たちを巻き込む争いとなったのが保元の乱(1156)です。
戦いに敗れた崇徳院は讃岐国へ流され、失意のなか46歳で崩御した。
その亡骸を埋葬したのが頓証寺殿の奥にある白峰御陵です。
崇徳院崩御の三年後、親しかった西行法師が詣でた話は上田秋成作「雨月物語」の伝説で有名です。
玉章の木
崇徳院はホトトギスの鳴き声にも都をしのばれ「鳴けば聞く 聞けば都の恋しきに この里過ぎよ山ほととぎす」という歌を残しています。
ホトトギスはその意を察しその後はこの大木の葉を巻いてくちばしを差し入れ、声を忍んで鳴いたという伝説があります。
この木の葉にちなむのが勅額門の手前にあるケヤキの木「玉章の木(たまずさのき)」とも呼ばれています。
勅額門の右の石段を上がると薬師堂や行者堂、本堂、大師堂、阿弥陀堂などが建っています。
本堂は慶長4年(1599)大師堂は文化8年(1811)の再建です。
次の第八十二番札所「根香寺」までは約5kmの道程です。
綾松山 白峯寺(りょうしょうざん しろみねじ)
宗派:真言宗御室派
本尊:千手観世音菩薩 開基:弘法大師、智証大師 創建:弘仁6年(815) 御詠歌:霜さむく露白妙の寺のうち御名を称うる法の声ごえ 真言:おん ばざら たらま きりく 〒762-0016 香川県坂出市青海町2635 アクセス:坂出北ICより車約20分。 TEL:0877-47-0305 拝観料:無料 駐車場:普通車30台無料 宿坊:あり 白峯寺のホームページは、http://www.shiromineji.com/ |
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休暇村 讃岐五色台
五色台の先端に建ち、目前の瀬戸大橋や瀬戸内海の島々を望む風光明媚な高台(標高400m)にあり、四国八十八か所お遍路巡りの鈴の音がさわやかに響く巡礼の地です。
瀬戸内の豊かな自然ならではの海の幸や本場讃岐うどんも楽しめます。
宿泊設備やキャンプ場、テニスコート、プール、ビジタ-センター、自然観察の小径などあり、野外活動や史跡めぐりの拠点として便利です。
休暇村讃岐五色台のホームページは、https://www.qkamura.or.jp/goshiki/
所在地:香川県坂出市大屋冨町3042 TEL:0877-47-0231
四国八十八カ所地図
1番 霊山寺 | 31番 竹林寺 | 61番 香園寺
お礼参り |