第七十八番札所 郷照寺
第七十七番札所「道隆寺」から第七十八番札所「郷照寺」へ、約7km徒歩約2時間、自動車約20分。)
香川県の中央に位置し、ここは厄除けうたづ大師として親しまれ、四国霊場で唯一「時宗」の霊場です。
宇多津港からも近く、小高い丘の上の境内からは瀬戸内海に架かる瀬戸大橋を眺望することができます。
厄除けうたづ大師と呼ばれ親しまれる「郷照寺」
郷照寺の創建は神亀2年(725)行基菩薩によって開創され、行基が阿弥陀如来像を彫造し本尊として安置した。
その後、大同2年(807)に弘法大師がこの地で厄除けの誓願をし、郷照寺と寺名を改めて札所に定めました。
八十八ヶ所唯一の時宗の寺
この寺は「時宗」の開祖・一遍上人(1239〜1289)ゆかりの寺でもあり、念仏札を配って全国を行脚して教えを説いていました。
一遍上人が讃岐にやってきて善通寺などを訪ねた。
その折にここ郷照寺に滞在、堂宇を修復し、以降、踊り念仏の道場として発展。
江戸時代に入り、寛文4年(1664)高松藩主松平頼重によって再興。
この時に一遍上人にちなんで真言宗から時宗へと宗派を改め、四国八十八ヶ所で唯一の時宗の寺である。
境内の見所
本堂は二層の屋根が印象的です。
江戸時代初期の建築で、堂内には鎌倉時代後期の作とされる本尊の阿弥陀如来(秘仏)が安置されています。
本堂の脇には青面金剛と三猿(見ざる、言わざる、聞かざる)を祀る庚申堂があります。
詣でると病気平癒に霊験あらたかとか。
庚申堂の左わきには「さぬきの三大ポックリさま」のひとつといわれる、柔和な表情した石仏があります。
この他に女性の守り神である粟島明神堂、無数の小さな観音様が並ぶ万体観音洞、郷照寺を守ってきた狸を祭神にした常盤明神。
また、本坊裏手には池泉式回遊庭園があります。
次の第七十九番札所「天皇寺」までは約6kmの道程です。
仏光山 郷照寺(ぶっこうざん ごうしょうじ)
宗派:時宗
本尊:阿弥陀如来 開基:行基菩薩 創建:神亀2年(725) 御詠歌:踊りはね念仏申す道場寺拍子そろへて鉦を打つなり 真言:おん あみりた ていせい からうん 〒769-0210 香川県綾歌郡宇多津町1435 アクセス:坂出北ICからは、県道33号線を丸亀方面へ直進します。香川銀行のある交差点を南に入り、つきあたりを左折しすぐに右折します。 TEL:087-881-3329 拝観:境内自由 駐車場:普通車100台無料 宿坊:なし 郷照寺のホームページは、https://yakuyoke.org/yakuyoke.html 見所:瀬戸大橋 |
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瀬戸大橋
日本で最初に国立公園に指定された瀬戸内海の優美な多島海の真ん中を通る、道路と鉄道の併用ルートです。
本州四国連絡橋3ルートは、神戸・鳴門ルート、児島・坂出ルート、尾道・今治ルート。
一番最初に全線開通した瀬戸大橋は、岡山県倉敷市児島と香川県坂出市の間の瀬戸大橋を6つの橋で島づたいに結ぶ全長約10km(道路37.3km、鉄道32.4km)の橋です。
約10年の歳月をかけて昭和63年(1988年)4月に完成しました。
吊橋、斜張橋、トラス橋など、世界最大級の橋梁が連なる姿は壮観です。
瀬戸大橋のホームページは、http://www.jb-honshi.co.jp/seto-ohashi/
四国八十八カ所地図
1番 霊山寺 | 31番 竹林寺 | 61番 香園寺
お礼参り |