第七十六番札所 金倉寺
第七十五番札所「善通寺」から第七十六番札所「金倉寺」へ、約4km徒歩約1時間、自動車約15分。)
善通寺から住宅街の道を進んで行くと、どっしりとした仁王門が出迎えてくれます。
広い境内に入ると、正面にどっしりと大きな本堂へ石畳が続き、左手に弘法大師と智証大師を祀る太子堂があります。
訶利帝母堂で子授け安産祈願「金倉寺」
重厚な仁王門をくぐると正面に本堂が見え、途中右手に「乃木将軍妻返しの松」が見事な枝ぶりを見せてくれます。
地元の人々から「おかるてんさん」の愛称で親しまれてきた金倉寺の訶利帝母(かりていも)さま。
鬼子母神(きしもじん)さまとも呼ばれ、子授けや安産、また子供や女性の守り神さまとして古くから信仰されてきました。
この寺は地元の豪族であった和気道善が宝亀5年(774)に開いた寺。
当初は道善寺と称しました。それから40年ほどたって、智証大師は唐より帰国後しばらく留まり、先祖の菩提にと唐の青龍寺を模して伽藍を造営し、薬師如来を刻んで本尊にして安置した。
その後、醍醐天皇の勅願寺となり、寺号は金倉寺に改称しました。
こうしたいきさつから、この金倉寺の大師堂には弘法大師、さらに天台大師、伝教大師が祀られています。
大師堂にはほかに、山岳信仰の祖とされる役行者(神変大菩薩)も祀られています。
四国霊場で大師堂に弘法大師以外が安置されるのは数少ないことです。
大師堂に二人の大師が祀られています。
乃木将軍ゆかりの寺
仁王門から本堂に向かう右手に「乃木将軍妻返しの松」があります。
乃木将軍が明治31(1898)年から約3年間、四国の第十一師団長としてこの地に赴任した。
その赴任中に将軍は夫人に会うこともせず、夫人が夫に会えず思案にくれてたたずんでいたのがこの松の前だったそうです。
この寺で暮らした乃木希典愛用の軍帽、肖像画、夫人からの 手紙などが保存されています。
次の第七十七番札所「道隆寺」までは約4kmの道程です。
鶏足山 金倉寺(けいそくざん こんぞうじ)
宗派:天台寺門宗
本尊:薬師如来 開基:和気道善 創建:宝亀5年(774) 御詠歌:まことにも神仏僧をひらくれば真言加持の不思議なりけり 真言:おん ころころ せんだり まとうぎ そわか 〒765-0031 香川県善通寺市金蔵寺町1160 アクセス :善通寺インターチェンジから観音寺市内向き、県道33号線(旧国道11号線)へ。金蔵寺郵便局を左折すると、駐車場があります。 TEL:0877-62-0845 拝観:境内自由。 駐車場:普通車80台(200円) 宿坊:なし 金倉寺のホームページは、http://www.kagawa-konzouji.or.jp/index.html |
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