第七十三番札所 出釈迦寺
第七十二番札所「曼荼羅寺」から第七十三番札所「出釈迦寺」へ、約0.5km徒歩約10分、自動車約5分。)
曼荼羅寺から我拝師山を仰ぎながら田園風景が続く遍路道を行くと、出釈迦寺に到着。
真魚と名乗っていた幼少期の弘法大師が仏門にい入る為、捨て身で祈願した地とされ、お釈迦さまが姿を現したと伝えらることから出釈迦寺の名があります。
7歳の弘法大師が仏道入りを決意した「出釈迦寺」
山門をくぐると参道は右に曲がりその先正面に本堂があり、右にどっしりと並び立つのは大師堂です。
本堂から左手の階段を上がると、標高482mの我拝師山の山並みを望む遥拝所があります。
我拝師山は古くは倭斬濃山(わしのやま)といい、弘法大師7歳の時にこの倭斬濃山の頂に足を踏み入れました。
そして「仏門に入って救世の大誓願を立てようと倭斬濃山の山頂に立ち、仏門に入って多くの人々を救いたい。この願いが叶うならば釈迦如来よ現れたまえ。もし、願いが叶わぬならば、一命を捨ててこの身を諸仏に捧げる」
こう念じて断崖絶壁に身を投げた。
落下する大師の下で紫雲がたなびき、釈迦如来と羽衣をたなびかせた天女が現れ、天女が弘法大師を抱きとめたという。
こうして願いが成就することを示された大師は感激し、後に釈迦如来の像を刻んで、これを本尊として山上に堂宇を建てて出釈迦寺とした。
このときに倭斬濃山も我拝師山に改めたと言われています。
捨身ヶ嶽禅定は奥の院
遥拝所から我拝師山のほうを仰ぎ見ると、山上に見えるのが奥の院。
捨身ヶ嶽禅定といわれ大師が身を投げたと伝えられる断崖です。
出釈迦寺境内から約1.8kmの急な山道を歩いて50分。道のりは険しく修行の道といった趣です。
その奥の院からの讃岐平野や瀬戸内海を一望できる絶景が広がります。
次の第七十四番札所「甲山寺」までは約2kmの道程です。
我拝師山 出釈迦寺(がばいしざん しゅっしゃかじ)
宗派:言宗御室派
本尊:釈迦如来 開基:弘法大師 創建:奈良後期~平安時代前期 御詠歌:迷いぬる六道衆生救わんと尊き山にいずる釈迦寺 真言:のうまく さんまんだ ぼだなん ばく 〒765-0061 香川県善通寺市吉原町1091 アクセス:善通寺インターチェンジから観音寺市内向きに国道11号線へ。高速の高架をくぐると、看板が角ごとに現れるのでそれに従います。曼荼羅寺を過ぎて左折、直進すれば見えてきます。 TEL:0877-63-0073 拝観:境内自由 駐車場:普通車10台無料 宿坊:なし 見所:金刀比羅宮、こんぴら温泉郷 |
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讃岐の「金刀比羅宮」参詣
「金毘羅船々 追風に帆かけて シュラシュシュシュ」の歌でお馴染みの香川県琴平町の金刀比羅宮は、全国の金比羅神社(金毘羅神社・琴平神社)の総本宮(総本社)となっています。
江戸時代後期には伊勢参りと共に、金刀比羅宮に詣でる金毘羅参りが盛んになりました。
長く続く参道の石段786段が有名で、奥社まで登ると1368段にもなります。
海の守り神として信仰され、金毘羅講に代表されるように古くから参拝者を広く集め、参道には当時を偲ばせる燈篭などが今も数多く残っています。
金刀比羅宮のホームページは、http://www.konpira.or.jp/
所在地:香川県仲多度郡琴平町892
こんぴら温泉郷
江戸時代に栄えた門前町こんぴら温泉郷には、由緒ある温泉旅館が立ち並ぶ。
1368の石段を上るこんぴらさんへの参拝にも便利。
こんぴらさんのお膝元に湧く温泉には心身ともに清められる心地よさがあります。
金刀比羅宮のおひざ元にある華やかな温泉郷の周辺には、金刀比羅宮や金丸座はもちろん、酒蔵を利用した酒の博物館や海の科学館、町立の歴史民俗資料館などがあります。
また、うどん屋発祥の地でもあり、近郊にはユニークなうどん店が数多い。
アクセスは高松市内から車で約1時間。
琴平町観光協会のホームページは、http://www.kotohirakankou.jp/navi/entry-37.html
所在地:香川県仲多度郡琴平町
四国八十八カ所地図
1番 霊山寺 | 31番 竹林寺 | 61番 香園寺
お礼参り |