第四十六番札所 浄瑠璃寺
第四十五番札所「岩屋寺」から第四十六番札所「浄瑠璃寺」へ、約25km(徒歩約8時間、自動車約1時間20分)
松山市周辺の札所間は距離が短いところが多く、歩き遍路の体験コースとしておすすめです。
石段を登ると緑に覆われた参道の先に本堂と大師お手植えと言われるイブキビャクシンの古木が立っています。
健康祈願のご利益石「浄瑠璃寺」
浄瑠璃寺は松山市内八ヶ寺の打ち始めの霊場である。
参道入口の石段左に「永き日や衛門三郎浄るり寺」と彫られた正岡子規の句碑がありお遍路を迎えてくれる。
このあたりは遍路の元祖といわれる右衛門三郎のふる里として知られています。
大師ゆかりの古木
浄瑠璃寺は和銅元年(708)に行基が薬師如来を刻んだことを始まりとする古刹。
住宅地の中にこじんまりとたたずみ、山門がなく親しみやすい雰囲気があります。
道路から数段の石段を上がるとそのまま境内に導かれます。
さほど広くない境内にそびえる樹齢約1,000年(樹高約20m)のイブキビャクシンの古木は弘法大師が加持したものといわれ松山市の天然記念物に指定されています。
弘仁3年(812)に弘法大師が訪れたとき寺は荒廃していましたが、大師が堂宇を修復し寺観を整え四国霊場に定めました。
現在の本堂は典明5年(1785)に再建された歴史的建造物。
地元の庄屋から僧になった堯音(ぎょうおん)が復興に尽力した。
堯音は、托鉢をしながら全国を行脚してその浄財で現在の本堂その他の諸堂を再興している。
また、岩屋寺から松山市にいたる土佐街道に、苦難の末に8つの橋を架けたことで知られています。
仏手・仏足石の寺
この本堂までの参道の途中には「仏足石」があり、素足で踏めば健脚のご利益があるとされています。
参詣者が踏むことができるのは珍しい。
ほかにも知恵や技能のご利益がある「仏手石」、文筆達成の願いが叶う「仏手花判」など釈迦ゆかりの聖跡があります。
また、一つだけ願いを叶えてくれる「一願弁天堂」本堂左手奥の鳥居の中。
天女像が祀られ、音楽、智恵、美貌、財宝、福徳に霊験があると伝えられています。
次の第四十七番札所「八坂寺」までは約1kmの道程です。
医王山 浄瑠璃寺(いおうざん じょうるりじ)
宗派:真言宗豊山派
本尊:薬師如来 開基行基菩薩 創建:和銅元年(708) 御詠歌:ごくらくのじょうるり世界たくらえばうくる苦楽はむくいならまし 真言:おん ころころ せんだり まとうぎ そわか 〒791-1133 愛媛県松山市浄瑠璃町282 アクセス:松山インターチェンジから、国道33号線を砥部方面へ行きます。重信大橋を越えた最初の交差点で左折。県道23号線を走り、バス停広瀬を右折。久谷方面を目指し走ると右手にあります。 TEL:089-963-0279 拝観:境内自由 駐車場:普通車10台(無料) 宿坊:なし |
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砥部焼きの里
砥部は、四国唯一の磁器の産地として100件余りの窯が集まった産地です。
原料である石を砕いて作る砥部焼の原石は、この山間から掘り出されそれを砕いた粘土を使って窯元は作品を作ります。
砥部焼の特徴は丈夫で飽きのこないところです。
やや厚手の白磁に「呉須」と呼称される薄い藍色の手描きが特徴となっており、花器や食器が多く存在します。
ほとんどが手作りにて成形されている砥部焼は、全国的に見ても有名産地ではありませんが、独特の風合いは多くの人々を魅了しています。
現在この砥部焼は愛媛県の指定無形文化財に指定されています。
炎の里では、絵付け・粘土づくりなど陶芸体験のできる工房があり、自分ならではの思いのこもった器づくりができます。
また、カフェ・ジュタロでは、シェフ自慢の料理とスイ-ツを砥部焼の器でランチがいただけます。
砥部焼観光センター炎の里のホームページ、http://www.tobeyaki.co.jp/
所在地:愛媛県伊予郡砥部町千足359 TEL:089-962-2070
四国八十八カ所地図
1番 霊山寺 | 31番 竹林寺 | 61番 香園寺
お礼参り |