第四十一番札所 龍光寺
第四十番札所「観自在寺」から第四十一番札所「龍光寺」へ、約50km(徒歩約14時間、自動車約1時間30分)
宇和島から、四季折々の花の彩を添える歯長峠を越える南予の遍路道。
美しい花街道はまさに菩提の道場にふさわしく心穏やかに遍路が楽しめます。
山門がなく石柱門の向こうに赤い鳥居が見えてきます。一見すると神社と間違えてしまいそうです。
※三間平野は四季折々の草花が美しく、毎年11月ころにはコスモス祭りが開かれます。
三間のお稲荷さん「龍光寺」
三間平野を見下ろす小高い丘の上に建つ札所は、地元では「三間のお稲荷さん」と呼んで親しまれ、往時の神仏習合の面影を色濃く伝えている霊場です。
お堂の向かう石段の上に見えるのは寺の山門ならず神社の鳥居です。
その鳥居に向かって参道の石段がまっすぐに伸びています。石段を登り詰めた所にあるのが稲荷神社の社殿です。
この稲荷神社の途中には平地があり、龍光寺の宇堂が階段途中に建てられています。
参道を中心に左に本堂と納経所、右の大師堂。神社に向かう社殿の途中に寺がある配置です。
境内には狐とお地蔵さんの石像が仲良く並んでおり仏と神が同居しています。
縁起によると大同2年(807)に弘法大師が稲束を背負った稲荷神の化身と出会い、大師はその姿を尊像として刻み、稲荷神の本尊として十一面観世音菩薩と脇侍として不動明王、毘沙門天も造像して一緒に安置し、「稲荷山・龍光寺」と号して四国霊場の総鎮守の寺とされ、開創したと伝えられています。
しかし、神仏習合の寺であった龍光寺は、稲荷寺として信仰され維持されてきたが、明治新政府の廃仏毀釈令により旧本堂は「稲荷社」となった。
新たに本堂が建立され、ここに稲荷の本地仏であった十一面観世音菩薩像が本尊として安置され、その隣に弘法大師勧請の稲荷明神像も一緒に祀られて鎮座しています。
次の第四十二番札所「仏木寺」までは約3kmの道程です。
稲荷山 龍光寺(いなりざん りゅうこうじ)
宗派:真言宗御室派
本尊:十一面観世音菩薩 開基:弘法大師 創建:大同2年(807) 御詠歌:この神は三国るふのみっきょうを守り給わむちかいとぞきく 真言:おん まか きゃろにきゃ そわか 〒798-1115 愛媛県宇和島市三間町戸雁173 アクセス:JR卯之町駅から42番・仏木寺を目指します。そこを過ぎたら、利地池手前の交差点で左折、さらに先で2回左折して進むと左手に見えてきます。 TEL:0895-58-2186 拝観:境内自由 駐車場:普通車20台無料 宿坊:なし |
![]() |
宇和島城(別名:鶴見城)
標高80mの丘の上に立つ三重三層の天守閣は全国12名城のひとつです。
現在の地に初めて天守が建造されたのは慶長6年(1601)藤堂高虎(とうどうたかとら)築城のときとされています。
築城地にはリアス式海岸の宇和海の最深部に位置します。
城の外郭は上から見ると不等辺5角形をしており、随所に築城の名手と言われた高虎ならではの工夫が見受けられます。
高虎が今治に転封となってのち奥州仙台藩主、伊達政宗の長子秀宗が宇和郡10万石を賜り、元和元年(1615)に入城。
2代宗利の時、天守以下城郭の大修理を行い寛文11年(1671)に完成。
千鳥破風や唐破風など飾られた装飾性の高いものでその姿を現在に残しています。
「日本100名城」
宇和島市公式サイト「宇和島城」http://www.city.uwajima.ehime.jp/site/uwajima-jo/
所在地:愛媛県宇和島市丸之内1
TEL:0895-22-2832
入場料天守大人:200円 郷土館無料
駐車場:1時間100円
四国八十八カ所地図
1番 霊山寺 | 31番 竹林寺 | 61番 香園寺
お礼参り |