第三十九番札所 延光寺
第三十八番札所「金剛福寺」から第三十九番札所「延光寺」へ、約55km(徒歩約15時間30分、自動車約2時間)
修行の道場の最後の札所「延光寺」、梵鐘を背負った亀の石像が目に入る。
亀が背負った梵鐘は寺宝であり銅鐘を模して造られています。
延喜11年(911)の銘があり、高知県では最古の梵鐘で重要文化財に指定されています。
赤亀が背負った銅鐘「延光寺」
境内に入ると右手に梵鐘を甲羅に乗せた赤亀の石像(高さ33cm口径23cm)があります。
かつてアカウミガメが梵鐘を背負って竜宮城からやってきたという伝説があり、これが石像の由来で山号の赤亀山もこの伝説に由来します。
亀がシンボルという寺は納経朱印にも亀が押されています。(※第二十番札所「鶴林寺」の鶴の朱印と、鶴亀の一対朱印をそろえて縁起を担ぐ遍路も多いようです。)
赤亀像の先、石畳が本堂まで延び入母屋造の本堂。左手に宝形造の大師堂が建っています。
延光寺は神亀元年(724)、聖武天皇の勅願によって行基が薬師如来を安置して寺を開創。
延暦年間(782~806)には弘法大師が来錫し、桓武天皇の勅願所としました。
このとき大師は脇侍として日光・月光の両菩薩を刻み諸堂を整備しました。
弘法大師の井戸
弘法大師がこの地を訪ねた時、村民たちが水不足に悩んでいることを知り、錫杖で地面を掘って清水が湧き出たといわれています。
この水は本堂の脇にある「眼洗いの井戸」として残されいて、井戸の水で目を洗うと眼病が治ると言われています。
冷たい水で目を洗い一心に手を合わせる遍路も多い。
次の第四十番札所「観自在寺」までは約30kmの道程です。
赤亀山 延光寺(しゃっきざん えんこうじ)
宗派:真言宗智山派
本尊:薬師如来 開基:行基菩薩 創建:神亀元年(724) 御詠歌:なむ薬師諸病悉除の願こめて詣る我が身を助けましませ 真言:おん ころころ せんだり まとうぎ そわか 〒788-0782 高知県宿毛市平田町中山390 アクセス:土佐くろしお鉄道宿毛駅から中村市街を目指す方向で国道56号線を走り、バス停寺山口のところを左折。そのまま約1km直進し正面にあります。 TEL:0880-66-0225 拝観料:境内自由 駐車場:普通車50台無料 宿坊:なし 見所:日本最後の清流「四万十川」 |
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日本最後の清流「四万十川」
日本最後の清流といわれる四万十川は、高知県と愛媛県の県境近くにある、津野町北西部の不入山標高1,200m付近を源流点とし、中土佐町、四万十町、四万十市を流れる四国最長の大河。(全長196km)
火振り漁や柴づけ漁など現在でも伝統的な漁が行われています。
多くの支流を集めて水量を増しながら大河となり、ゆるやかに南下し続ける。
四万十川の上流から下流に数多く残っている沈下橋は、欄干がなく川の増水時に水面下に沈むことで流失しないように作られた橋で、今も住民の生活道であるとともに四万十川の風物詩となっています。
四万十市観光協会のホームページは、http://www.shimanto-kankou.com/
所在地:津野町~中土佐町~四万十町~四万十市
お問い合わせ四万十市観光協会 TEL:0880-35-4171
四国八十八カ所地図
1番 霊山寺 | 31番 竹林寺 | 61番 香園寺
お礼参り |