第二十二番札所 平等寺
第二十一番札所 「太龍寺」から第二十二番札所 「平等寺」へ、約12km(徒歩約4時間15分、自動車約30分)
発信の道場(徳島県)では最後二つの札所となりました。
山肌の中腹に平等寺の宇堂が見え、小高い丘の上に壮大な雰囲気の二層の楼門、朱塗りの金剛力士像が参詣者を出迎えてくれます。
正面の石段を上がると本堂が建ち、早春には石段の脇に水仙が彩を添えてくれます。
万病に効く霊水が湧く「平等寺」
山門をくぐり左手に鐘楼、大師堂、そして小さな観音堂があります。
観音堂から少し離れて弘法大師ゆかりの霊泉が湧いています。
この霊泉は大師がこの地で厄除け祈願を行ったときに薬師如来の霊験を感じて、錫杖で地面を掘ったところ湧いたのがこの霊泉で、大師はこの水を用いて祈祷を行った。
この霊水が白水山という山号の由来となりました。
小さなお堂の下部の花頭窓を覗くと、今も霊泉がこんこんと湧き続けているのがわかります。
万病に効くと言われ、ご利益に預かろうと水を頂くお遍路も多く見かけます。
次の第二十三番札所「薬王寺」までは約20kmの道程です。
健脚に霊験あらたか
正面の石段を上がると本堂。
「男厄除坂」と、曲がりくねった「女厄除坂」があります。
本尊は薬師如来(秘仏)で、弘法大師が母玉依御前のために祈願しているときの姿を現しています。
薬師如来といえば人々を病の苦しみから救い、健康の喜びを授けてくれる仏さまで、とりわけここの薬師さまは健脚に霊験あらたかといわれ、本堂の中には足の不自由な人が奉納していったという松葉杖などが安置されています。
また本堂には箱車があり、大正・昭和の時代に医者に見放された足の不自由な人が、この箱車に乗って四国巡礼を始め、この寺で霊験をさずかって足が治ったため記念として奉納されたものです。
白水山 平等寺(はくすいざん びょうどうじ)
宗派:高野山真言宗
本尊:薬師如来 開基:弘法大師 創建:弘仁5年(814) 御詠歌:平等にへだてのなきと聞く時はあら頼もしき仏とぞ見る 真言:おん ころころ せんだり まとうぎ そわか 〒779-1510 徳島県阿南市新野町秋山177 アクセス:JR新野駅下車徒歩30分 23番薬王寺へ車で30~40分 TEL:0884-36-3522 駐車場:普通車30台無料。 宿坊:なし 見所:蒲生田岬灯台(四国最東端の岬) |
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四国最東端「蒲生田岬灯台」
蒲生田岬の先端へ車を走らせる。道路は狭くてカーブが多いので要注意。
道路の行き止まりに、約10台の駐車場(トイレあり)があります。
海岸沿いの遊歩道を歩いて高台にある灯台までは、長い石段を上ります。
四国最東端の岬で灯台からの眺望は素晴らしく、晴れた日には遠く大鳴門橋、淡路島、和歌山県まで望むことができます。
海岸ではゴロゴロとした大きな石が波に洗われ、北寄りの砂浜はアカウミガメの上陸産卵地でもある。
また、岬のつけ根大池周辺では珍しい亜熱帯植物群落として知られています。
四国八十八カ所地図
1番 霊山寺 | 31番 竹林寺 | 61番 香園寺
お礼参り |