第十五番札所 国分寺
第十四番札所 「常楽寺」から「国分寺」まで、約1km(徒歩約10分、自動車約10分。)
五か所参りの札所
第十三番札所から第十七番札所までは、札所がすべて徳島市内にあり、徒歩でも1日で五か所を楽に巡れることから「五ヶ所参り」と呼ばれています。
第十四番札所「常楽寺」から第十五番札所「国分寺」まではわずか1km、ゆっくり歩いても10分で到着できます。
建立当時の七重塔の史跡「国分寺」
国分寺は天平13年(741)に聖武天皇により全国66ヶ所に建立された官立寺院のひとつで、国家鎖護の祈願所となっていました。
七重塔をはじめ数多くの堂宇を備えた広大な寺院でした。
しかし寺勢はやがて衰退し、戦国時代に戦火に遭って堂塔はことごとく失われました。
境内にはかって建てられた天平時代の国分寺の遺跡が点在しています。
鐘楼のかたわらにある七重塔の塔芯礎は、近くの水田から発掘され、ここへ運ばれてきたものです。
境内は阿波国分寺跡として徳島県の史跡に指定されています。
重厚な瓦葺きの山門をくぐると、境内には往時を偲ばせる礎石が残っています。
かつては寺領二町四方の大寺院として栄えたが、長宗我部軍の兵火で焼失。
寛保元年に藩の命により再興されました。
本堂は重層入母屋造で文化文政年間(1804~1830)の再建、一見すると二階建てにも見える。
堂々とそびえる様は、大寺院だった昔日の面影を伝えるかのようで、訪れる参拝者を驚かせます。
本尊の薬師如来のほか、下半身の病に霊験あらたかという烏枢沙摩明王も祀られています。
不浄を取り除く明王と言われ、トイレの神様としても信仰されています。
阿波国分寺庭園
阿波国分寺庭園は、地元で採れる「青石」(緑色の結晶片石)を豊富に用いた力強い石組と枯滝、枯流れ及び中島を有する枯池から構成されています。
この庭園に見られる巨石の豪快な使い方などは、全体として桃山時代に特徴ある意匠や様式を良好に示しているもので、学術上の価値も高いことから文化財保護法に基づき、平成12年(2000)3月30日に国の名勝に指定されました。
拝観には国分寺に事前予約が必要です。
次の第十六番札所「観音寺」までは約2kmの道程です。
薬王山 国分寺 (やくおうざん こくぶんじ)
宗派:曹洞宗
本尊:薬師如来 開基:行基菩薩 創建:天平13年(741) 御詠歌:薄く濃くわけわけ色を染めぬれば流転生死の秋の紅葉ば 真言:おん ころころ せんだり まとうぎ そわか 〒779-3126 徳島県徳島市国府町矢野718-1 アクセス:藍住インターチェンジから県道1号線を徳島市内へ行き、国道192号線と合流すると石井町方面へと走っていると看板があるので、それに沿って県道123号線へ。 TEL:088-642-0525 拝観:境内無料。 駐車場:普通車約10台無料。 宿坊:なし |
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四国八十八カ所地図
1番 霊山寺 | 31番 竹林寺 | 61番 香園寺
お礼参り |