第九番札所 法輪寺
第八番札所「法輪寺」から第九番札所「熊谷寺」へ、約2.5km(徒歩40分、自動車15分)。
地元では「田中の法輪さん」の名で親しまれ、その名の通り田んぼの中のお寺です。
法輪寺はのどかな田園風景の中の古希で、広い田んぼの中にこんもりと茂った森の中にあります。
四国霊場で唯一、この寺だけが寝姿の仏像「涅槃像」を本尊としており、
大師が刻んだと伝えられるその像は秘仏とされ、5年に一度だけ開帳されています。
涅槃仏がご本尊「法輪寺」
境内は築地塀で囲まれ、鐘楼門となっています。
山門には「正覚山」の扁額。山門には巨大な草鞋や数多くの地位さん草鞋が奉納されています。
八十八ヶ所には健脚祈願と草鞋が奉納されていることが多いです。
山門をくぐるとこじんまりとした境内は、砂を敷き詰めた庭を突き切るように石畳の参道が延びています。
正面には本堂と大師堂が並んで建っています。
法輪寺は、弘仁6年(815)に弘法大師が仏の使いの白蛇との出会って開いたお寺ということで、当時は「白蛇山法淋寺」と称していました。
法輪寺のご本尊は、像長80cmほどの涅槃釈迦如来像。
お釈迦さまは80歳のときに沙羅双樹の木の下で亡くなったといわれるが、涅槃像はこの時のお釈迦さまの姿です。
頭を北にして横たわった状態の釈迦如来像です。
戦国時代、長宗我部元親の兵火に遭い、建物などのほとんどはを焼失しました。
現在地に復興されたのは、正保年間(1644~1648)。
この時に現在の山号寺名に改められますが、現在地に移転後も火災に遭っており現在見られる堂宇は明治期の再建です。
次の第十番札所「切幡寺」までは約4kmの道程です。
草わらじ鞋のお守り
昔、松葉杖なしでは歩けなかった人が参拝にきたとき、参道の真ん中で足が軽くなり、松葉杖なしでも歩けるように完治したという伝えがあり、本堂にはたくさんの草鞋が奉納されています。
健脚祈願「足腰お願いわらじ」は納経所で販売されています。
筆者も納経所で御朱印をいただき、「草わらじ鞋のお守り」を購入しました。
正覚山 法輪寺 (しょうかくざん ほうりんじ)
宗派:高野山真言宗
本尊:涅槃釈迦如来 開基:弘法大師 創建:弘仁6年(815) 御詠歌:大乗のひほうもとがもひるがえし転法輪の縁とこそきけ 真言:のうまく さんまんだ ぼだなん ばく 〒771-1506 徳島県阿波市土成町土成字田中198-2 アクセス:土成インターチェンジから国道318号線を鴨島方面へ進み、県道12号線を脇町方面へ進んでいると看板がでているので道なりに進んで行くとたどり着きます。 TEL:088-695-2080 拝観:境内自由。 駐車場:普通車50台無料。 宿坊:なし |
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門前のあわじ庵の「草もち」
法輪寺の山門前の売店「あわじ庵」は休憩所としてもお遍路さんに親しまれています。
参拝後お店で、名物のよもぎ餅をほうばると、よもぎの香りが口いっぱいに広がります。
たっぷり入った粒あんがとても美味しかったです。
住所:徳島県阿波市土成町土成田中。
四国八十八カ所地図
1番 霊山寺 | 31番 竹林寺 | 61番 香園寺
お礼参り |