第七番札所 十楽寺
第六番札所「安楽寺」から第七番札所「十楽寺」へ、約1km(徒歩20分、自動車10分)
十楽寺周辺はのどかな田園風景が広がり、遠くに阿讃山脈が望むことができます。
竜宮造りの山門をくぐると、目に入るのが100体ほどの石仏です。
この石仏すべて水子供養です。
境内には見事な老松が生い茂り、その中に建つ本堂が風格ある佇まいを醸し出しています。
安楽寺と十楽寺は宿坊も併設しているので、この辺りで一区切りとするのがいいでしょう。
恋愛成就祈願の寺「十楽寺」
寺は現在地から北3kmほど奥の十楽寺谷の堂ヶ原にあったと推定されます。
大同年間(806~810)この地で修法を行っていた弘法大師が阿弥陀如来を感得し、
ご本尊として刻み安置したのがこの寺の始まりです。
十楽寺の寺号は、弘法大師が定めました。
人間の定めである四苦八苦から離れて、極楽浄土にある十の喜びを得られるように、という思いが込められています。
生きる苦しみ、老いていく苦しみ、病の苦しみ、死にゆく苦しみ。
愛するものとも別れる苦しみ、憎むものと一緒になる苦しみ、求めて得られない苦しみ。
そして心や体の働きによって起こる苦しみ。
そしてすべての苦しみから救われ、本尊の阿弥陀如来によって極楽へ導かれる。
それが十楽寺の名の由来です。
次の第八番札所「熊谷寺」までは、約4kmの道程です。
朱塗りの鐘楼門
境内入口には下層が白い漆喰、上層は朱塗りの木造という龍宮城を彷彿させる朱塗りの鐘楼門が特徴的です。
上層部に梵鐘を置いて鐘楼門を兼ねた形式です。
さらに、石段からなる参道を上がると、中門(遍照殿)二階愛染堂に 鎮座する愛染明王を祀った護摩壇がもうけられています。
「夫婦愛和・縁結び」の御本尊様です。
目の病を治癒するお地蔵様 「治眼疾目救歳地蔵」
本堂左前にある「治眼疾目救済地蔵尊」は、古くから眼病、失明した人たちの治療に霊験があるとされ、眼病に悩むお遍路さんの参詣が多いです。
四国霊場には24番最御崎寺、39番延光寺の目洗い井戸、52番太山寺の一畑薬師など、
目の不自由なお遍路さんの祈願所が多く、霊験の力をお祈りしたいですね。
昔、盲目の母の手を引いて参拝に来た親孝行の息子が、四国巡礼の旅に出かけたそうです。
十楽寺でお地蔵様に、母親の眼病が治るように祈願したところ、突然母親の目が開き、見えるようになったといいます。
それ以来、眼病で困られているすべての方にご利益のあるお地蔵様として、広く知られるようになりました。
光明山 十楽寺 (こうみょうざん じゅうらくじ)
宗派:高野山真言宗
本尊:阿弥陀如来 開基:弘法大師 創建:大同年間(806~810年) 御詠歌:人間の八苦を早く離れなば至らん方は九品十薬 真言:おん あみりた ていせいから うん 〒771-1509 徳島県阿波市土成町高尾字法教田58 アクセス:土成インターチェンジから、高速道路に沿った道を板野方面に進むと、左手にあります。 TEL:088-695-2150 拝観:境内自由。 駐車場:普通車30台無料。 宿坊:あり(100人・個室) |
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徳島のたらいうどん
徳島でうどんと云えば、徳島から香川の白鳥へ抜ける国道318号線沿いのこの一帯、10軒あまりの店が点在しています。
街道の一番手前にある店「平谷家」。
「徳島たらいうどん」は、釜あげのうどんをゆで汁ごと大きな木のたらいに入れたもので、「じんぞく」という川魚のだし汁につけて食べます。
徳島の名物料理です。
おすすめの焼き鳥も一緒に注文すると、ガスコンロ、新鮮な鶏のもも肉と胸肉と野菜が運ばれ、煙にむせながら自分で焼いて食べます。
焼き鳥といっても串に刺して出てくるのではなく、鶏肉を目の前で焼いて食べるのが、これがまた美味しいです。
四国八十八カ所地図
1番 霊山寺 | 31番 竹林寺 | 61番 香園寺
お礼参り |