第三番札所 金泉寺
第二番札所「極楽寺」から第三番札所「金泉寺」へ約3km(徒歩約50分、自動車約15分)
朱塗りの仁王門で一礼して入ると山を背景に正面に本堂、右手には歴史を感じさせる古い瓦の大師堂が建っています。
ここは源義経が屋島の合戦の前に戦勝祈願に訪れた所です。
境内には弁慶の力石や金の井戸などがあります。
黄金の井戸と弁慶の力石「金泉寺」
金泉寺は天平年間(729~749)に聖武天皇の刺願により行基が開いたお寺です。
当初は金光寺と呼ばれたが、のちに弘法大師が泉を発見したことから金泉寺と改められました。
その泉が「黄金井の泉」。
泉から黄金が発見されたからというが、日照りに苦しむ農民たちにとっては、黄金にも等しい水だったようです。
泉は現在、大師堂と観音堂の間を入った閻魔堂の隣、黄金地蔵尊と書かれた小さなお堂の中の井戸となってます。
次の第四番札所「大日寺」までは約2kmの道程です。
黄金の井戸
黄金の井戸を覗き、水面に顔が映れば長生きできるが、映らなかったら3年以内に死んでしまうという、何とも恐ろしい言い伝えがあります。
井戸傍の地蔵尊は首から上の病にご利益があります。
弁慶の力石
弁慶が持ち上げた石「弁慶の力石」。
大事な一戦を控えた義経が、弁慶の人並み外れた力量を自軍の兵の前に示し、士気を鼓舞したという、言い伝えの巨石です。
現在は境内の西隣の庭園の角に置かれています。
亀光山 金泉寺 (きこうざん こんせんじ)
宗派:高野山真言宗
本尊:釈迦如来 開基:行基菩薩 創建:天平年間(729~749) 御詠歌:極楽の宝の池を思えただ黄金の泉澄みたたえたる 真言:のうまく さんまんだ ぼだなん ばく 〒779-0105 徳島県板野郡板野町大寺字亀山下66 アクセス:藍住インターチェンジから、県道1号線を板野町方面へ進み、次に県道12号線を鳴門市方面、県道1号線へ。 走っていると標識が現れるのでその通りに進んでいきます。 TEL:088-672-1087 拝観:境内自由 駐車場:普通車10台無料 宿坊:なし |
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鳴門市周辺の観光スポット
お遍路にとって徳島は、第一番札所「霊山寺」のある重要な場所です。
1~3番札所は比較的至近距離にあり、鳴門市周辺の観光地を訪れながら、
3ヶ寺を訪れてみてはいかがでしょうか。
鳴門の渦潮
鳴門市孫崎と淡路島との間の鳴門海峡では、潮の干満によって渦潮が発生します。
春と秋の大潮時に最大となり、潮流時速20km、最大直径20mにも及ぶものがあります。
百雷のごとくすさまじい轟音を立てて渦潮が交錯しながら流れていくさまは壮観です。
満潮と干潮は1日2回ずつあり、鳴門海峡ではこの満潮時と干潮時に渦潮が発生します。
満潮時と干潮時の前後約1時間半が渦潮の見頃といわれています。
「鳴門海峡」は、イタリア半島とシシリー島間の「メッシーナ海峡」、
北アメリカ西岸とバンクーバー島東岸との間「セイモア海峡」と並んで
“世界三大潮流”と呼ばれています。
うずしお観潮船
住所:徳島県鳴門市鳴門町土佐泊浦大毛264−1 TEL:088-687-0101
乗船料金大人:1800円。
※注意 うず潮は見頃の時間帯があります。時間によってはうず潮のない場合があり、またこの時間は每日変わります。
潮見表の時刻を中心に、前後1時間半までが渦の見える時間です。
徳島県立渦の道
徳島県立渦の道は、鳴門大橋橋桁空間に設置された遊歩道です。
450m先の展望室まで海上散歩を楽しめ、先端の展望室では太平洋側、瀬戸内側ともに眺望できます。
展望室にはガラス床がはめこまれ、約45mの高さから、潮の干満に伴う激しい潮流や渦潮を眺めることができます。
また、隣接する渦潮ミュージアムの「架橋記念館エディ」にも立ち寄ると、より興味深く観察できます。
住所:徳島県鳴門市鳴門町(鳴門公園内)
TEL:088-683-6262 大人入場料:510円。
大塚国際美術館
鳴門海峡の近くにある大塚製薬の70周年記念に作られた大塚国際美術館。
世界の名画を陶板画で再現した美術館で、世界25ヶ国190余りの美術館が所蔵する古代から現代までの西洋名画1000余点を、原寸大で陶板の上に忠実に再現し展示しています。
常設展示面積約3万平方メートル(m2)、国内最大規模を誇る世界で類を見ない、陶板名画美術館です。
その中でもピカソの「ゲルニカ」やシスティーナ礼拝堂の壁画などは圧巻で見ごたえがあります。
陶板の名画は約2000年以上も退色劣化を免れるので、文化財の保存の形でも貢献しています。
※館内滞在時間:2~3時間、レストランも併設。
住所:徳島県鳴門市鳴門町土佐泊浦字福池65-1
TEL:088-687-3737 入館料大人一般:3.240円。
四国八十八カ所地図
1番 霊山寺 | 31番 竹林寺 | 61番 香園寺
お礼参り |